こんにちは、けんすけ(@kensuke_blog)です。
皆さんは学校の先生から、

受験勉強のために学校を休むような奴は落ちるから、学校に来い!
と言われた経験はありませんか?
それ、嘘です。
今回は、この発言が嘘である理由と、このようなことを言う意図を説明します。
また、受験勉強のために学校を休むことの是非についても僕なりの見解を述べていきます。
目次
学校を休むから受験に落ちるわけではない

恐らく、学校を休んだら受験に落ちる派の人はこのような主張をしているはずです。

ワシは受験のプロだから経験としてわかるが、毎年受験直前期に学校を休むようになるような奴らはだいたい志望校に落ちている!
だから受験勉強よりも学校に来ることの方が重要だ!
まず、この発言の前半部分は本当だと思われます。
受験直前期に学校を休む人は、受験に失敗しがちです。
しかし、だからと言って学校を休むことが受験の失敗に直結しているわけではありません。
これを理解するために、まずは疑似相関という現象を知っておく必要があります。
疑似相関とは何か?
Wikipediaによると、疑似相関とは次のように定義されています。
擬似相関(ぎじそうかん、英: Spurious relationship, Spurious correlation)は、2つの事象に因果関係がないのに、見えない要因(潜伏変数)によって因果関係があるかのように推測されること。擬似相関は、客観的に精査するとそれが妥当でないときにも、2つの集団間に意味の有る関係があるような印象を与える。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%93%AC%E4%BC%BC%E7%9B%B8%E9%96%A2
例えば、「頭がハゲている人は、寿命が短い」というデータがあったとしましょう(例え話なので実際にそのようなデータがあるかどうかはわかりません)。
この時、次のように考える人がいるはずです。

ハゲると早死にするんだ!
よし、育毛剤をいっぱい使おう!
確かに、「ハゲは寿命が短い」というデータだけ見ると、このように考えるのもわかります。
しかし、実際にはハゲと寿命には関係がなく、その背後に「ストレス」という大きな要因があります。
- ストレスが溜まっている人はハゲやすい
- ストレスが溜まっている人は早死にしやすい
つまり、ハゲているから寿命が短くなるのではなく、ストレスを受けているからハゲるし寿命が短くなるという話です。
なので、寿命を伸ばすための方法として育毛剤を使うのは間違いだということになります。
学校を休むことと受験に落ちることは疑似相関

そして、受験勉強のために学校を休むことと受験に落ちることも疑似相関だと考えます。
なぜならば、受験直前期に学校を休むことと、受験に落ちるということの背景には「学力が低い」という要因があるからです。
つまり、
- 学力が低いから受験勉強のために学校を休まざるを得ない
- 学力が低いから受験にも落ちる
という現象が起きているわけです。
確かに、学校を休むことと受験に落ちることは傾向はありますが、因果関係はありません。
もしあなたが学校を休んで勉強したのに受験に落ちたならば、それは学校を休んだからではなく、あなたの学力が足りなかったからです。
「学校を休むと受験に落ちる」発言の意図
学校を休むことと受験に落ちることに因果関係はないということを説明しました。
それでは、なぜ学校の先生は学校を休むと受験に落ちるという主張をするのでしょうか?
確かに、疑似相関が理解できず、本気で学校を休むことが受験の失敗に直結すると思い込んでいる先生もいるでしょう。
しかし、学校の先生はそこまで馬鹿ではないと考えます。
つまり、学校を休んでも受験に落ちるわけではないということを知っているのもかかわらず、このような嘘をついているはずです。
嘘をつく理由
学校の先生が嘘をつくのは、学校に来させるための方便としてこのような主張をしていると考えられます。
つまり、

学校?別に来なくていいよ。
そんなことより受験勉強に専念だ!
と先生が言ってしまえば、学校に来る生徒は誰もいなくなります。
そうなってしまうと、学校の先生は職務怠慢であるとされ、バッシングの対象となってしまいます。
なので、「噓も方便」という言葉があるように、物事スムーズに進めるために先生もしょうがなく嘘をついているわけですね。
学校を休んで受験勉強するのはアリか?

学校を休んで受験勉強することの是非について、僕なりの見解を述べていきます。
受験勉強のために学校を休むのは、アリだと思います。
正直、志望校も偏差値も苦手な分野も全員バラバラなのに、全員同じ授業を受けないといけないというのが間違いだと思っています。
基礎の段階だとみんなで同じ内容を勉強するのも悪くないと思いますが、受験直前期に全員が同じことを勉強しても意味がありません。
学校を休んで、自分が今一番すべき勉強をするというのも、効率の面ではアリなのではないでしょうか?
みんなやってるんだからお前もやれという暴力
とはいえ、受験勉強のために学校を休もうとしてもなかなかできないのが現実です。
なぜなら、「みんなやってるんだからお前もやれ」攻撃が飛んでくるからです。
「みんな受験勉強したくても学校に来てるんだから、お前も来い!」
「みんな帰りたくても残業してるんだから、お前も残れ!」
「みんな楽したくても苦労してるんだから、お前も苦労しろ!」
これってもう暴力と変わりないですよね?
周りがやっていることが正しいという合理性なんてないですし、そもそもみんなって誰やねんって話です。
では、この攻撃からどうやって身を守れば良いのでしょうか?
僕がやっていた学校の休み方
最も効果的な対処法は、諦めさせるということです。
つまり、「この人に言ってもしょうがないよね」という状況を作りましょう。
まず、学校を休んで、先生に怒られたら平謝りしましょう。
ここで反論したい気持ちもわかりますが、平謝りが一番手っ取り早く切り抜きられます。
そして、また学校を休みましょう。
再び怒られたら平謝りです。
これを何度も繰り返していると、相手は諦めてくれます。
これは学校を休むことを進めているわけではなく、あくまで僕の経験談ですが、参考にしてみてください。
もちろん、受験直前期に学校を休まなくても大丈夫なぐらい普段から勉強しておくのがベストなんですけどね。
まとめ:受験勉強は計画的に
今回の記事の内容をまとめると、次のような感じになります。
- 学校を休むから受験に落ちるわけではない
- 「学校を休むと受験に落ちる」は方便
- 学校を休んで受験勉強をやるのもアリ
- 学校を休まなくてもいいように普段から勉強しておこう
というわけで、計画的に勉強しようねってことです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
この記事がよかったらぜひシェアしてください。
おすすめ記事: