こんにちは、けんすけ(@kensuke_blog)です。
今回は来年2020年の入試における、MARCHの穴場学部を予想してみます。
はじめに
いきなりですが、身も蓋もないようなことを言います。
正直、もうMARCHはおすすめできません。
MARCHの難化が止まらない

というのも、MARCHはどんどん難化が進んでおり、特にここ数年の勢いは凄まじいです。
おそらくみなさんが調べて出てくるネットの情報は数年前に書かれたものや、過去に入試を受けた人がその時代のイメージのままで書いていることが多いです。

MARCHはゼロからでも半年あれば受かるよ
みたいなことを言ってる人は、昔の感覚のままの人か、嘘つきか、無責任な人です。
なので、

どこでもいいからとりあえず有名大学に入りたい!
という人はMARCHよりも関関同立を狙うべきです。
詳しくは下の記事で解説しています。
それでもMARCHに合格したい
とはいえ、どうしてもMARCHに合格したいと考えている人も多いでしょう。
確かに、MARCHのブランド力は高いうえ、東京で4年間大学生活を送れるというのは魅力的です。
東京の大学に通うと就職の時何かと便利ですし、来年の2020年には東京でオリンピックもあります。
(※オリンピックは延期になっちゃいましたね 2020年6月追記)
なので今回は、何が何でもMARCHに合格したいという人ために、MARCHの中でも比較的受けりやすい、狙い目である通称『穴場学部』を紹介していきます。
穴場学部の特徴

穴場になる学部にはいくつかの特徴があります。
その特徴とは、次の4つです。
- キャンパスが田舎
- 入試問題が難しい
- 入試科目が独特
- 昨年度の倍率が異常に高い
まず、「キャンパスが田舎」という点についてですが、受験生は基本的に都会のキャンパスを好みます。
就職活動をするときや、遊びに行くときに都会のキャンパスの方が便利だからですね。
次に、「入試問題が難しい」という点です。
学部の過去問を見て受ける学部を決めるという受験生も多いのですが、そういう人は問題の難易度が高い学部を避けがちなので、結果的に倍率が高くなりにくいです。
また、問題が難しいと合格点も低くなるので、逆転合格しやすくなります。
そして、「入試科目が独特」というのも重要な点です。
例えば、「国語・日本史・政治経済」で受けられる学部や、「国語・数学」で受けられる学部などがあります。
入試科目については自分の得意科目・不得意科目によって有利・不利が決まるので一概に「この受験科目で受けるのが良い」とはいえませんが、考慮すべきポイントでしょう。
最後に、「昨年度の倍率が異常に高い」という点です。
受験生は本当に、昨年度の倍率が高いのか低いのかをやたら気にします。
その結果、昨年度の倍率が低かった学部に受験生が集中し、倍率が一気に上がるというのはよくあることです。
なので、その逆のことをしましょう。
昨年度の倍率が異常に高かった学部というのは、受験生が避けがちになり、結果その年の穴場学部になるということがあります。
ただしこれはギャンブル要素が強いので、あまりあてにするのも微妙だったりします。
MARCHの穴場学部を紹介します
というわけで、MARCHの穴場学部を順番に紹介していきます。
明治大学
いきなりで申し訳ありませんが、明治大学に穴場と言える穴場学部はありません。
『大学受験パスナビ』からの引用ですが、明治大学の偏差値はこのようになっています。

文系学部の偏差値はほとんど62.5以上になっています。
明治大学は文系のキャンパスが全て東京23区内にあるので、穴場と呼べる学部がありません。
とはいえ、どうしても明治大学に受かりたいという人もいると思います。
なので穴場学部を強いて言うなら、情報コミュニケーション学部です。
情報コミュニケーション学部
情報コミュニケーション学部は、明治大学の中でも問題が難しい学部です。
過去問を見ればわかるのですが、現代文では難解な小説が出題されたり、古文ではイラストを見てそれの名前を答えるなど、かなり癖のある問題が出題されています。
ですが国語や英語は難しい一方、数学は簡単です。
もし選択科目が日本史や世界史ではなく数学なら、明治の情報コミュニケーション学部はおすすめです。
数学で満点を狙いつつ、英語と国語で7割取ることを目標にしてください。
注意:政治経済学部 経済学科について
ちなみに、政治経済学部の経済学科は2019年の入試において偏差値が60と、明治大学にしては低めの数値となりました。
この結果を見て、

明治の政経って穴場なんじゃね?
と、思う方もいるのではないでしょか?
残念、あなたと同じ考えの受験生が大量にいます。
もともと明治大学の政治経済学部は、大学内でも特に難しい学部であるとされています。
なので2019年の入試においては、安全志向の受験生が

明治の政経は難しいから避けておこう。
と考えた結果倍率がかなり下がりました。
2020年の入試ではほぼ確実に難易度が上がると考えていた方が良いでしょう。
というわけで、「とりあえずMARCHに合格したい」と考えている人は安易に明治大学政治経済学部を受験しないようにしましょう。
青山学院大学
青山学院大学の穴場学部は、基本的に相模原キャンパスに設置されている学部になります。
相模原キャンパスに設置されている学部とは、以下の学部のことです。
- 理工学部
- 社会情報学部
- 地球社会共生学部
- コミュニティ人間科学部
理系の学部と、比較的開設されたのが新しい学部ですね。
その中でも、特に穴場であるのが地球社会共生学部と社会情報学部とであると考えます。
地球社会共生学部
地球社会共生学部は2015年に相模原キャンパスに設置された、比較的新しい学部です。
キャンパスが郊外にあることと、入試科目の国語に現代文しか含まれていないというのが特徴です。
なので、これまでの勉強を英語に全振りしており、古文にはあまり手をつけていないという人にとっては、狙い目の学部です。
青山学院大学は現代文の難易度が低めで、対照的に英語の難易度は高いので、合否は英語によって決まると言っても過言ではないでしょう。
社会情報学部
社会情報学部も、2008年に相模原キャンパスに設置された新しめの学部です。
穴場である理由は地球社会共生学部とほぼ同じで、キャンパスが郊外であることと国語に現代文しか含まれていないということです。
ちなみに、相模原キャンパスは立地の面で受験生からの人気はあまり高くないのですが、キャンパス自体はかなり美しいので個人的にはおすすめです。
注意:コミュニティ人間科学部について
2019年に相模原キャンパスに設置されたばかりのコミュニティ人間科学部は、個別A方式で偏差値55です。

MARCHの文系で偏差値55!?
超絶狙い目じゃん!
そう考える受験生の肩を掴み、激しく揺すりながら僕はこう言いたい。
「お前みたいな考えの受験生が大量に集まって、血で血を洗う凄まじい戦争になるんだよ!!」
2020年の入試では、偏差値だけを見てとりあえずMARCHの受かりやすそうな学部を受ける人が大量に集まって、コミュニティ人間科学部の難易度は上がることはほぼ確定と言って良いでしょう。
この学部は安易に受けるべからずです。
立教大学
立教大学の穴場学部は、新座キャンパスにある学部です。
新座キャンパスには、以下の学部が設置されています。
- 観光学部
- コミュニティ福祉学部
- 現代心理学部
この中でも穴場学部なのが、コミュニティ福祉学部です。
コミュニティ福祉学部
コミュニティ福祉学部は学部個別方式においては偏差値57.5〜60.0と、立教大学にしては低めです(パスナビ参考)。
また、立教大学は基本的に国語に現代文と古文が含まれているのですが、このコミュニティ福祉学部は現代文しか含まれていません。
なので、古文が苦手な人はコミュニティ福祉学部を受験することをお勧めします。
注意:観光学部と現代心理学部について
観光学部と現代心理学部も新座キャンパスにあるのですが、穴場学部かと言われれば微妙であると考えます。
というのも、この2つの学部これから難易度が上昇すると予想される学部だからです。
その理由について、述べていきます。
まず、観光学部についてですが、近年人気の就職先ランキング上位に観光業界が増えてきています。
実際、マイナビが発表している『2020年卒版 就職企業人気ランキング』の1位はJTBという旅行代理店です。
2020年卒版 就職企業人気ランキング
https://job.mynavi.jp/20/pc/search/corp88/outline.html
このことから、観光学部を志望する人はこれから増えていくと予想されます。
次に、現代心理学部ですが、他大学では心理学系の学部・学科の難易度が近年上昇しているという事実があるからです。
例えば、明治大学文学部心理学科の偏差値は65.0、同志社大学の心理学部の偏差値は62.5など、心理系学科の難化が見受けられます。
なので、立教大学の現代心理学部もこれから難化が進むのではないかと思われます。
以上のことから、観光学部と現代心理学部は穴場学部として取り上げませんでした。
中央大学
某人気Youtuberが通う中央大学は、MARCHの中では狙い目です。
中央大学はメインキャンパスが郊外にあるので、都心の大学に通いたいと考えている受験生はあまり受けない大学です。
また、一般入試を受けるとセンター利用が無料になるなどの特典もあるので、MARCHに受かりたいという受験生には中央大学を強くお勧めします。
そした、その中でも特に狙い目であると考えるのが、経済学部・商学部・文学部です。
経済学部
経済学部の特徴としては、統一入試において受験科目を国語・地歴・公民・数学・外国語から3科目選べるということです。
つまり、「国語・世界史・政経」や「国語・数学・日本史」などで受験することができます。
MARCHの文系で英語なしで受験できるのは、おそらく中央大学経済学部だけです。
自分の得意・不得意に合わせて受験科目を選べるので、逆転合格を狙っている人にはおすすめです。
商学部・文学部
人気Youtuberの通う商学部と、2ちゃんねる開設者のひろゆきさんが卒業した文学部も狙い目の学部です。
先ほども書いたように中央大学はメインキャンパスが郊外なので、文系学部は穴場学部が多いです。
商学部と文学部は毎年安定した難易度で、ボーダーもそこまで高くないので、とりあえずMARCHに合格したい人は経済学部と合わせて商学部と文学部も受けるのが得策でしょう。
法政大学
法政学部の穴場学部は、多摩キャンパスにある学部です。
多摩キャンパスには、以下の学部が設置されています。
- 経済学部
- 社会学部
- 現代福祉学部
- スポーツ健康学部
さて、法政大学の穴場学部は多摩キャンパスの学部全てです。
経済学部・社会学部・現代福祉学部・スポーツ健康学部
多摩キャンパスにあるこの4学部は狙い目です。
多摩キャンパスは東京の郊外にあるのであまり受験生からの人気がなく、偏差値57.5〜60.0と、MARCHにしては低めの数値です。
また、この4学部は全て国語に現代文しか含まれていないので、古文が苦手な人は法政大学を全力で狙いましょう。
かつ、法政大学は英語の難易度が高めなので、逆転合格がしやすいです。
結論:中央と法政を乱れ打ちすべし

今回はMARCHの穴場学部を順番に紹介していきましたが、おすすめなのはやはり中央大学と法政大学です。
明治・青学・立教は穴場学部といえども難易度は高いです。
なのでどうしてもMARCHに合格したいという人は、上で紹介した中央大学と法政大学の穴場学部を受けまくりましょう。
そして、明治・青学・立教にチャレンジしてもいいでしょう。

それだと受験料がもったいない!
乱れ打ちなんてできないよ……。
という人もいるでしょうが、受験は確率論です。
受ける回数が多ければ多いほど、合格する確率も上がります。
これから入試改革によって大学入試の形式がガラリと変わるので、浪人するのはあまり得策ではありません。
大学はできるだけ多く受けましょう。
もし保護者から受験料がかかりすぎるからダメだと言われたら、全力で説得してください。
このブログを見せるのもいいですし、大学生になってバイトをして受験料を返すという契約をしてもいいでしょう。
それでもダメなら額がすり減るまで土下座しましょう。
親があなたのサムライ魂を感じとってくれるはずです。
というわけで、2020年入試におけるMARCHの穴場学部でした。
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