こんにちは、けんすけ(@kensuke_blog)です。
今回はタイトルの通り、MARCHや関関同立などの難関私立大学と地方国公立大学はどっちがいいかを比較していきます。
MARCH関関同立 vs. 地方国公立

これは僕の予想なのですが、この記事を読んでいる人は地方の自称進学校に通っている人なのではないでしょうか?
というのも、地方の自称進学校では「地元の国公立大学」というのがかなり神聖化されているんですよね。
僕は田舎の自称進学校以下の高校出身なのですが、そこでも地元の国公立大学はかなり神聖化されていました。
もし生徒がMARCHや関関同立を目指そうものなら、先生から

いやいやいや、そんな私立の大学じゃなくて地元の○大を目指しなさい!
というように一喝されたものです。
まあ、どれだけ生徒を地元の国公立大学に入れたかがその先生の評価になるっぽいので仕方ないことなんですがね。
(ちなみに僕はそういう先生の意見を無視して私大を受けたので、先生からはかなり嫌われていました。)
なのでこの記事では、具体的なデータを元にMARCHや関関同立と地方国公立大学はどちらがいいのかを、できるだけ客観的な目線から考えていこうと思います。
なお、今回使用する学費等のデータは2019年度のものです。
最新年度のものについては各大学の公式サイトにてご確認ください。
就職はどっちがいいの?

まず、受験生にとって気になるのは就職ではないのでしょうか。
というわけで、誰もが知っているような有名企業へ就職している人の割合を比べてみましょう。
今回参考にするのは東洋経済ONLINEが発表している「『有名企業への就職率が高い大学』TOP200」です。
参考:https://toyokeizai.net/articles/-/301227
ここからMARCH、関関同立と地方国公立大学の一部を抜粋して、まとめてみるとこのようになりました。
- 明治大学 28.9%
- 立教大学 26.0%
- 中央大学 22.1%
- 関西学院大学 26.2%
- 立命館大学 23.9%
- 広島大学 16.4%
- 新潟大学 10.6%
- 岡山大学 15.2%
- 長崎大学 13.3%
有名企業への就職率はMARCHや関関同立の方が高いですね。
なぜ地方国公立の就職率が低いのか?
では、なぜ地方国公立大学の有名企業就職率は低くなっているのでしょうか。
これについて、筆者は大きく分けて2つの理由があると考えます。
①有名企業は都会に密集している
②地方は公務員志向が強い
まず①についてですが、有名企業はとにかく都会(特に東京)に密集しています。
どれぐらい都会に密集しているのか、実際のデータで確認してみましょう。
中小企業庁が2014年に発表した『都道府県・大都市別企業数、常用雇用者数、従業者数』から一部を抜粋してみます。
参考:https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/chu_kigyocnt/150129kigyou.pdf
すると、都道府県別の大企業の数はこのようになっています。
- 東京都……4,538
- 大阪府……1,106
- 愛知県……644
- 神奈川県…572
- 福岡県……350
- 広島県……164
- 宮城県……134
- 山口県……49
- 佐賀県……34
- 秋田県……32
- 徳島県……25
人口の差を考えても、都会に集中していることがわかりますね。
そのため、有名企業を志望する地方の学生は都会まで行って就職活動をしなければなりません。
その際、交通費や宿泊費などの金銭的コストと時間的コストがかかります。
なので、都会の大学に通う学生に比べるとどうしても様々なコストがかかり不利になってしまいます。
なおかつ、地方は地元志向が強い学生が多いです。
しかし地方にある有名企業の数は限られているので、その点においても不利です。
続いて②についてですが、上記にあるように地方は有名企業が少ないので、優秀な人は公務員を目指すケースが多いです。
これについても実際のデータで確認しましょう。
就職率と同じく東洋経済ONLINEが発表した「『公務員の就職に強い大学』ランキングTOP200」によると、各大学の公務員就職率はこのようになっています。
- 明治大学 6.1%
- 立教大学 6.4%
- 中央大学 10.8%
- 関西学院大学 8.8%
- 立命館大学 8.0%
- 広島大学 23.0%
- 新潟大学 22.3%
- 岡山大学 12.8%
- 長崎大学 20.3%
参考:https://toyokeizai.net/articles/-/254990?
今度は地方国公立大学の方が高い水準になっていますね。
このように、公務員になる人が多いため有名企業への就職率が低くなります。
学費はどれぐらい違うの?

続いて学費についてです。
私立大学よりも国公立大学の方が学費が安いということはご存知でしょうが、どれぐらい差があるのでしょうか?
MARCH・関関同立の「法学部」の初年度学費を見ていきましょう。
- 明治大学 1,298,300円
- 青山学院大学 1,339,000円
- 立教大学 1,276,500円
- 中央大学 1,267,300円
- 法政大学 1,280,000円
- 関西大学 1,177,000円
- 関西学院大学 1,187,000円
- 同志社大学 1,212,000円
- 立命館大学 1,098,400円
MARCH・関関同立の法学部の初年度学費相場は120〜130万円になっていますね。
次に「理工学部」または「理学部」の初年度学費です。
- 明治大学 1,776,000〜1,796,000円
- 青山学院大学 1,828,000円
- 立教大学 1,701,500〜1,781,500円
- 中央大学 1,808,000円
- 法政大学 1,783,000円〜2,182,000円
- 関西大学 1,740,000円
- 関西学院大学 1,681,000円
- 同志社大学 1,655,000〜1,713,000円
- 立命館大学 1,628,600〜1,684,600円
理工学部・理学部の初年度学費の相場は170〜180万円ですね。
それでは次は国公立大学です。
国立大学の初年度にかかる学費は、学部を問わず817,800円です(一部大学を除く)。
なので学費に関しては、国公立大学の方がかなり安くなることがわかりますね。
結論:MARCH関関同立と地方国公立どっちがいいの?

というわけで、今回はMARCHや関関同立と地方国公立大学はどっちがいいのか?というテーマで見ていきました。
結論としては、一長一短でどちらが良いかはその人次第と言ったところでしょうか。
都会の有名企業に就職したい人はMARCHや関関同立の方が良いですし、とにかく学費の安い大学に行きたい人は国公立大学一択でしょう。
自分は何を優先するのかをよく考えて、志望校選びの参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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